スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

朝日新聞「旧公団の欠陥マンション」報道(2/14) 

タイプライターがアメリカで1873年に発明された当初、今のようなキー配列ではなく、ABC順でした。現在のQWERTY配列になったのは、スピードが速いタイピストがABC配列で打った場合、キーが絡むので必要に迫られて編み出されたものです。発明者クリストファー・ショールズは、義兄にアイデアを元にこの配列に変更しましたが(この件は内緒にされていた)、科学的根拠に基づいて最も効率のよい配列であると説明していました。しかし事実は、後年の研究でもわかるように現在の配列は必ずしも最速で打てる配列ではなく、販売戦略のために変更されたと言われます。つまり「TYPE WRITER」の文字列をセールスマンが素早く入力して見せるために同じ列に集中させるのが目的でした。(参考:ウィキペディア
程度が違うにせよ嘘によって販売拡大狙ったわけですが、構造計算偽装問題やライブドアの粉飾決算に通じるものがあります。

さて、話しが少し飛びますが、2月14日に朝日新聞で報道された「改修費500億円以上 旧公団の欠陥マンション」の件は、姉歯問題に端を発した構造計算偽装事件とは本質的に異なります。
asahi_bellecolline.jpg


追記:安岡孝一さまのご指摘により、タイプライターがQWERTY配列になった経緯に関して下記ご指摘をいただきました。
「スピードが速いタイピストがABC配列で打った場合、キーが絡むので必要に迫られて編み出された」というのは、残念ながらガセネタのようです。このネタは、August Dvorakという人が1930年代に新しいキー配列を考案した際、既存のQWERTY配列を攻撃するために『Cost of Teaching Typewriting Can Be Greatly Reduced』(The Nation's Schools, Vol.XI, No.5 (May 1933), pp.39-42)という論文で言い出したものですが、この論文には根拠が全く示されていません。また、「TYPE WRITERの文字列をセールスマンが素早く入力して見せるため」というのも、当時の商標が「Type-Writer」だったことを考えると、ハイフンが同じ列にない以上、タチの悪いジョークだと言わざるをえません。詳しくは、私のページの『QWERTY配列再考』をごらん下さい。

私の住む南大沢の団地は都市機構(旧公団)が認めたように、建設時の施工不備が主たる原因で、そのため15年前の入居時から多くの住民が雨漏りや結露で悩まされてきました。例えば、劣化診断調査では、設計・施工に起因するひび割れが多く、過去、現在にわたっての漏水率が約3分の1と異常に高い数値を示しました。しかし当時の公団は、住民側の訴えにはあまり耳を傾けず、「ああ言えばこう談」という状態でした。そして解決には全く至らず、10年目の大規模修繕で大規模な瑕疵問題が発覚するまでは、双方とも根本的原因がつかめていませんでした。

住民側の積極的な独自調査で雨漏りの原因が明らかになっていった後、公団自体も独立行政法人都市機構に生まれ変わり、住民への対応も少しずつですが改善されてきました。それ以降は「少しはとし聞こう」となってきて、瑕疵問題解決に対して前向きに対処するようになりました。

しかし、ベルコリーヌの瑕疵問題は現在も協議中であり、最終解決には至っていません。最初から住民の訴えを真摯に聞き、早期解決を図っていれば、国会答弁するほどの費用に膨らまなかったと個人的には思います。

20060217005650.jpg
修繕当時のマンション

最後に、都市機構は姉歯偽装問題とこれまで分譲したマンションの構造計算が結び付けられている点を非常に警戒しているようにみえますが、当団地は現在のところ、構造計算の問題は出ていません。むしろ「" 設計通りに作っていれば、起こらなかった事故"と認識している。」(設計者のコメント)とあるように、設計図通りに施工されていなかったことが、今回の瑕疵問題の主要因であると考えられています。
一方、当時公団が、デザイン的な監理しか設計者には認めなかったため、技術的な監理は、全て公団が直接行っていました。設計者が直接設計図どおりに施工されているかどうか確認できず、不良施工の発生を未然に防ぐことができなかった点は、建築行政の問題でもあり、法改正の必要性が指摘されています(当然、公団の監理が非常に不完全であった点は明らかですが)。

住民は「公団マンションで安全を買った」と思っていましたが、それは大いなる勘違いだったのでしょうか?

スポンサーサイト

コメント

Re: QWERTY配列に対する誤解

http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/publications.html です。っていうか、↓の「URL」っていうところから、リンクされてるみたいですけど…。

--QWERTY配列に対する誤解--

安岡さま

情報ありがとうございます。
URLを教えていただければ幸いです。
追記で修正したいと思います。

QWERTY配列に対する誤解

「スピードが速いタイピストがABC配列で打った場合、キーが絡むので必要に迫られて編み出された」というのは、残念ながらガセネタのようです。このネタは、August Dvorakという人が1930年代に新しいキー配列を考案した際、既存のQWERTY配列を攻撃するために『Cost of Teaching Typewriting Can Be Greatly Reduced』(The Nation's Schools, Vol.XI, No.5 (May 1933), pp.39-42)という論文で言い出したものですが、この論文には根拠が全く示されていません。また、「TYPE WRITERの文字列をセールスマンが素早く入力して見せるため」というのも、当時の商標が「Type-Writer」だったことを考えると、ハイフンが同じ列にない以上、タチの悪いジョークだと言わざるをえません。詳しくは、↓の私のページ[URL]の『QWERTY配列再考』をごらん下さい。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://bellecolline.blog8.fc2.com/tb.php/77-3405bb63

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。