ホリエモン逮捕と町田市市長候補
昨日(2006年1月23日)は、ライブドアの堀江社長ら4人が証取法違反容疑で逮捕されたニュースで持ちきりでした。1日経って、堀江氏は社長交代。会社の上場廃止の危機に陥っています。
先週17日の強制捜査から、わずか5日目に逮捕ですから、傍目に見ても異例のスピード逮捕です。まったく個人的な勝手の見解としてこの逮捕劇を考えると、経済が上向きになってきた状況における検察の動きには、表の証取法違反とは別に裏の“事情”が感じられます。
本BLOGは、ライブドアの問題をあげて論じる趣旨はありませんが、ライブドアのこれまでのビジネスを見ていると、気になった点があったので、少し考えを整理してみました。
例えば、ライブドアを通じで、巨額なお金(海外ファンドの企業買収に使われたお金が株式利益で還元された)が海外に流出した点、ライブドアの実態のない経営手法がITバブルを再度引き起こす懸念があったこと、そしてものづくりを重視する一部の経済人の間(どちらかと言えば年配層)の重鎮から見て、奇手で急成長したライブドアに対する批判ややっかみが続出していたこと。これらは、いずれ何かしらの圧力としてライブドアに降りかかるかなと思っていたところの逮捕ですから、証取法違反だけではない、何かしらの大きな“意思”を感じてしまいます。
追記:立花隆氏の「異例ずくめのライブドア事件 なぜトップ逮捕を急いだのか 」でライブドアと闇経済(資金源)とのつながりを言及しています。
追記2:大鶴基成・特捜部長は2004年4月の就任記者会見で、「額に汗して働く人、リストラされ働けない人、違反すればもうかると分かっていても法律を遵守している企業の人たちが、憤慨するような事案を万難を排しても摘発したい」と発言したようなので、ライブドアのようなビジネスモデルに対して、最初から検挙を想定していたように思われます。
CNNでもトップニュース
物事には表の顔と裏の事情があるように、1月15日(日)に開催された町田市市長候補予定者公開討論会「新生町田に向けて今問われるもの」における候補者の発言(市民の会公式サイトでレポートされています)の裏も読みたくなります(やや強引に本題に入りました)。
さて、22日(日)に久しぶりに「市民の会」のメンバーにお会いして、廃プラ問題の近況の情報を入手しましたので、私は参加できませんでしたが、会メンバーの参加者の感想を元に市長候補予定者公開討論会の裏話を含めて、近況をお知らせしたいと思います。
結論だけ先に述べますと、市長討論会では、藤田候補以外は討論会最後の場面で白紙撤回に対して頷いたようです。頷いたのは普通「白紙撤回に同意する」と考えられますが、そこは政治家ですから、それまでの発言を読み取ると必ずしも全面反対と言ってないような気もします。
そこで以下の6人の候補者の廃プラ問題に関する回答をまとめてみました。(注:もし間違いがありましたら、ご指摘いただければ修正します)
出席された候補者は石阪丈一・大西のぶや・三溝裕子・西山由之・藤田学・真木茂(五十音順・敬称略、サイトをお持ちの候補者にはリンクを貼りました)です。
石坂氏は、候補者の中で言葉として「建設中止」を明言しています。マニフェストに「情報公開」をあげていますので、現市長とは、少なくとも廃プラ問題に関しては180度違います。
大西氏は「市民が納得できる最善の方法を見つけていく。」と述べているので、市民パワーを理解されているようです。
三溝氏は建設計画の撤回をもとめる特別決議を昨年市に提出していますので、その点にブレはないようです。
藤田氏は「白紙、反対と簡単にことを終わらせるつもりは無いことを明言する。」としていますから、恐らく推進の意思があるように見えます。
西山氏は「安全性が確保できない限り白紙撤回」ですから、含みとしては安全性が確保できれば、再開かと聞きたくなります。
真木候補は「小山が丘において廃プラスチック中間処理施設等が建設されないようにする。」と言っていますが、中止とは言っていません。
候補者は当然ながら、当選ありきですから、当選するためには選挙民に響きがよい言葉を使います。むしろ着目すべきはゴミ対策のビジョンや彼らのマニフェスト(政策)です。そこで候補者の発言をピックアップしました。
石坂氏:「ごみを燃やさない,埋め立てない町「ごみゼロ都市まちだ」というビジョンを掲げる。具体的には,1. 生ごみ堆肥化,徹底的な分別(15?20分別)により再利用・資源化を促進する(以下略)」と言うようにゴミを市民とともに減らす考えのようです。
大西氏:「ゴミ処理についてはできることとできないことがある。」として、「プラスチック系のゴミは町田市内のみでは解決できないが、廃プラ・廃塩ビ・廃タイヤは「廃プラ・リサイクル装置」を用いる」として、処理方法を工夫する様子です。
三溝氏:「ごみゼロ宣言をし,ごみゼロ検討委員会をつくる。プラスチックごみの発生を抑え,回収責任を明確にした「町田ルール」をつくりる。」また、「ごみの有料化は減量につながらない。有料化撤廃に努める。」と考えとしては共感できる部分が多いのですが、具体的プランが見えません。
西山氏:「環境・ごみ問題の担当をつくり、専門的行政を行なう」とし、「環境保全を考慮した処理方法を進めて行かなければならない。」と言いますが、やはり具体的なプランは見えてきません。
藤田氏に関しては、公式サイトの情報からは、残念ながらごみ問題に関するビジョンを読み取れませんでした。彼の中心政策は「犯罪のない、まちづくり」であり、この点は個人的に大変共感しました。
真木氏:「ゼロ・ウェイストをめざすため,まず市民参加で「ごみ条例」をつくる。それにより達成目標を明示したごみ減量計画の策定を市に義務づけるなど,行政・事業者・市民が一体となった取り組みを強力におし進めるべきだと考える。」とビジョンは明確です。ただし、実現にはかなりの時間がかかるように思えます。
以上、メッセージとしては、市民が受け入れやすい発言が多いと思えます。しかし、いずれの候補も具体的なプランに関しては当選後の話でしょうが、実現にはいずれのビジョンもかなり困難さを感じます。やはり市民を同意を得て、共同で解決にあたるしか方法はないのは確かですが、市民のごみに対する意識改革が解決の重要なポイントに思えてきます。
市民の会の発言にもありましたが、現在のごみの分別は大変分かりづらく、環境問題を考えると分別の仕方から、われわらが学ぶことがたくさんありそうです。例えば、トイレットペーパーの芯とサランラップの芯では、同じ紙ごみでも分別が違います。
最後に、町田市の選挙も近いこともあり、1月29日に市民の会の久しぶりの会合が持たれます。そこで、今後の廃プラ問題に対して、会のマイルストーンや位置づけを今一度話し合います。財政的にも逼迫してきたこともあり、会の存続も含めてメンバーの意見交換を行います。この結果は、来週にでも紹介する予定です。
- [2006/01/23 19:04]
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