「八王子市民の皆様の質問にお答えする会」実況ダイジェスト3
2回で「八王子市民の皆様の質問にお答えする会」ダイジェストレポートをまとめようと思っていましたが、思ったより記録が多く、発言の背景を調べながら作成していきましたら、3回分になってしまいました。
今回分で最終回となります。実は当日ベルコリーヌ団地の仕事のため、5時過ぎに会場を退出しました。したがって、5時20分以降は、私自身が取った記録はなく、市民の会のメンバーで公式サイト運営を担当しているMさんより提供してもらった情報と写真にをベースに結末部分を紹介します。
注:質問事項は聞き取った後、要旨のみを書き取っています。従って聞き違いまたは聞き取れなかった発言やその趣旨の間違いはご容赦ください。また、このレポートに登場する人物の個人批判もご遠慮ください。 なお、訂正依頼は受け付けますので、コメントより、ご連絡ください。
前回の記事、ダイジェスト版2の最後は市民から町田市に対して誠意を見せろという要求でした。
次に町田市廃プラ対策協議会代表の長島氏が再登場し、騒がしかった会場は落ち着きを取り戻し、長島氏の発言に耳を傾けました。
5時を回っても大多数の参加者は残っていました
長島氏:我々との話に意味をあるために説明会を開いたのであれば、ここで住民と行政が出会ったのだから、住民の不必要の気持ちから開放すべきだ。説明会において参加者が何かを理解できることが本来の説明会である。
われわれの本音はこの場で「撤回しろ」だが、理性があるため、それは今言わない。寛大に話し合いをしようと言っている。こんな計画を持ってこられたおかげで生活が狂っている。
われわれの合意なしにコトを進めないというのは、あたりまえではないか!
住民が、心から願う最小限のことをお願いしているので、これを受けるべきだ。
市長ではなく、鬼頭事業部長の立場で一筆お願いしたい。
また、前回の町田市の説明会でも討論会の件は持ち帰えると言ったがいまだ回答が来ていない。今日も一筆がなければ約束したことが実行されないと考える。無理難題を言っているのではない。
一筆書けないのはどのような理由か?われわれの理解を求めていくのであれば、町田市も理解される状況を作るべきだ。公開討論会は住民と行政の民主主義の原点である。(多数の拍手)
回答:責任を持って答えている。言った言わないということはない。公開討論会は市庁課で現在手続きをしている。
住民:あなたは修飾辞のついたあいまいな表現でいつも逃げている。そのような議事録では意味がない。国会答弁のようなのらりくらりの回答を求めていない。書けないのであれば、それは一方的にやると無言のうちに言っているようなものだ。
回答:本心から理解を求めて進めていきたい。
住民:(理解を求めて)行きたいではなく、行きますではないか?
回答:合意の部分は必要かと思う。ひとつの言葉ではかけない。
住民:あなたは場所によっては、違う言い方をしている。単純明快に言ってほしい。もし言わないのであれば、今日の説明会の意味がない。
小山町自治会:うちの自治会では1人で700筆の署名を集めた人がいる。ある主婦は毎晩この件を話して頭がおかしくなると言っている。この計画は無謀である。また同じことをやれば住民は不安になる。特に子供があるお母さんは不安である。
市民の声は市政には基本である。だからこの問題は一緒に考えたい。
市の行政に不信感を持っている。
住民:その種を蒔いたのは鬼頭さんだよ!(会場内笑い)
いろんな野次がはいりましたが、上記の人の野次はある意味戦略的に町田市側の説明を簡潔な言葉で批判していました。時々緊張感ある会場ないで町田市を茶化すことで、ふと息抜きできる瞬間でした。ちなみこの方は現在の市民運動で中心的な活動をしている八王子市民です。
質問に回答する鬼頭事業部長、しかし回答困難な質問にはしばしば無言も
住民:同じテーブルについて話し合うのが、行政と市民の関係でしょう。だからお願いします。
八王子市女性:不安に対しの説明のはずがそうなっていない。学識ある人が集まってこの問題を考えている。少なくとも街づくり条例とは別に、八王子市民が納得できる文書を書いてくれるか?この問題が解決するまで次に進まない。
鬼頭氏:無言
このキャリアウーマン風女性は、長引く町田市への署名要請に早く結論を出し、次の安全性の問題に議題を進めようと、現在の議論の統括を試みました。しかし、参加者からは、鬼頭氏に一筆をも求める声が強く、結局町田市の一筆を継続して求めることになりました。
司会:町田市はわれわれば知らないうちに計画を進めてきたのに、八王子住民は理性的に話し合いをしようと言っている。そして広報誌でも四季の丘の名称を消しているようなことをしている。
回答:このような状況下で進めるのは難しい。佐久間は事業者としては別である。(意味不明)
住民:次のステップには進めるつもりはないということで、佐久間は別問題だということか?
回答:調整が必要だということである。
住民:町田市が佐久間を後押ししたのであるならば、調整とは何をどうするか教えてほしい。
回答:今後のスケジュールの中で可能性など検討しなくてはいけない(意味不明!との野次)
鬼頭氏:今回の件で、計画の進める進めないを決定するのは清掃事業部である。次のステップで計画の可能性について佐久間と話し合う。
質問:それは計画の可能性が高いと考えているということか?
回答:条例は住民との調整を図るもの。今の状況の中では厳しい状況にある。私もそのように聞いているので、12月の審議の中でどのようになるか。(途中尻切れトンボの説明)
主婦:3万以上の署名があるので、反対意見を持っているのでそれを翻すのは無理だ。それならば町田市が建設計画の合意の署名を集めてほしい。(反対と合意の署名の)両者を比較してほしい。
住民:調整ではなく、難しい現状を佐久間に伝えるべきだ。事業者に何もいえないはおかしい。
この時点で5時15分を回り、私は次の会合の予定を1時間以上遅刻していました。残念ながら、退出せざるを得ず、体育館を後にしましたが、途中歩きながら最後に聞いたのは、法律家の専門家による、壇上に上がっている市の職員が、今回の件で、退職金をもらえないという指摘でした(理由はよく聞き取れませんでした)。
その後の経過は写真を中心に紹介します。
市民の会のメンバーで献身的に活動を支えてきた主婦が午後6時過ぎに疲労のためか突然倒れました。彼女はこの日のために何日も寝る時間を惜しんで、調査・活動をしてきたとのことでした。
この事件がきっかけか、今まで以上強行に会場の参加者は町田市に一筆を求めました。明らかに、説明会の最中に病人が出たため市の役人も焦っているようでした。
市民が壇上に上がり、鬼頭事業部長に署名説得を試みます。
どの文章ならばサインをしてくれるのか、長島氏も含め、壇上で話し合います。
午後6時半ごろ、鬼頭氏が苦渋の表情で「私も辛いんです・・」
といった発言をしました。
それから,延々と住民側と市側のやり取りが続きました。
鬼頭部長が助役に電話して相談していることに市民は腹をたて,「助役を今すぐここに呼べ!」という発言が飛び交っていました。
最後には参加者が要求した文面内容を変更した上、町田市側は5名の管理職が署名。文面に関してはお互いの意見の相違もあり、署名後もしばらく議論が続きました。結局、最終的には市の役人全員が午後7時半ごろ強引に退室し、説明会は終了となりました。
また、市の署名を話し合っている間、何人かの代表格の市民が前にでてマイクを使って、参加者に向かって今後の運動に関して説明をしていました。
5人の市の職員が署名(詳しくは市民の会公式サイトで)
文面:「小山ヶ丘に建設予定計画の容器包装プラスチックの処理施設については八王子,町田市の市民の皆様に誠心誠意対応させていただきます。住民の合意が得られるまで話し合いを続けます。」
2005年12月3日
署名:町田市清掃事業部長 鬼頭孝典,施設計画担当部長 高木伸一,清掃総務課長 小関和三,ごみ減量課長 細谷保,清掃工場長 鈴木和夫
ほんとうに長かった1日はこれで幕が閉じたのですが、運動自体はまだ最初の1歩を踏み出したばかりです。説明会に参加した市民も、説明側の町田市職員も疲労困憊の極みだったを思います。1日も早く、この問題が市民の希望に沿う形で解決されることを切に希望します。
- [2005/12/06 23:30]
- 廃プラ施設建設計画問題 |
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コメント
なんとかしてよ
都はるみちゃんの歌の文句ではないが、本心です。市民同士がいがみ合ったり、生活のペースが乱されたり、誰の責任でしょうか。
なんでもかんでも、きれいにパックしてきた我々現代人へのつけでしょうか?必要以上にメーカーもプラスッチク製品を増やしています。プラスッチクゴミ減量も考えなければならないが、計画をごり押しする町田市にストップをかける手立てはないか?
昔なら水戸黄門さんにお願いしたのだが?
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