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多摩ニュータウンを開発した旧公団が、URになり街を破壊? 

多摩ニュータウンは開発よりすでに40年が経過しました。2月中旬に読売新聞多摩版で、ニュータウンの開発の歴史と現在問題になっているマンション瑕疵問題、急ぐ民間への土地売却によるひずみ、ニュータウンを貫く尾根幹道路開発の住民との軋轢などの諸問題が紹介されています。国を挙げて開発が進んだニュータウン構想は、40年前庶民のあこがれの住宅団地として入居が急ピッチすすみ、バブル期には民間より安いということで数百倍の高倍率でマンションが飛ぶように売れ、そして現在は古い団地の高齢化問題、バブル期に建設されたマンション群の瑕疵建築問題、そして失われた10年のあとにURが不採算化した広大な土地売却による新規マンション建設の反対運動など負の面が具体的に取り上げられています。

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2月15日号

それらすべての諸問題に何かしら関わっているのが現在のUR(都市再生機構)です。国の一組織から独立法人になってから、なりふり構わぬ事業展開は、地元住民の心情を無視するような利益追求のように見え、不信感を持つ住民が増えています。
読売新聞の記事をベースにそれらの一例を個人的見解も踏まえて、現在起こっている問題点を紹介します。

ベルコリーヌ瑕疵問題

読売新聞の2月15日号と2月16日号はバブル期に完成したマンション瑕疵問題です。地元では公然事実のベルコリーヌ団地の欠陥建築の問題であり、記事でもURが住民のプライバシー保護のためで情報公開はできないというコメントがありますが、それはURが情報公開を躊躇する詭弁にしか聞こえません。住民の立場から言えば、今更公になってもこれ以上は悪くならない、むしろURが迅速に対処するためにも、開示されてもいいと考えています。すでに3分の1以上の世帯が、欠陥マンションの改築や修繕を待てずに出て行った団地もあり、まさに苦節10年の生活を強いられている多摩ニュータウンの負の面です。

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2月16日号

一般に知られていないことですが、この欠陥マンションの建て替え、修繕、「住民 V.S. URの協議」の中で、仮移転からすでに6年が経過している中、URが使った経費は莫大なものになっています。それはちょっとした中小企業並みの数の公団職員が南大沢の現地事務所に常駐し、仮移転に伴う費用を負担し、さらに高額な弁護士費用を負担して、各団地の瑕疵問題を抱える管理組合と話し合っているのです(一部斡旋協議を開始していない管理組合もあります)。

URの平成17年度の経常収益は1兆5504億円、経常費用は1兆4702億円と莫大なものです。黒字の計上ですが、一方負債資本は16兆7214億円もあり、平成16年度の独立法人後からの負債より約8000億円減っているとはいえ、利子だけでも相当な負債額を毎年支払っているわけです。
ベルコリーヌ南大沢にかかった費用は既に数百億円(一説には300億円投入 保坂展人のどこどこ日記2006年より)に達しているらしく、もし、瑕疵問題が表面化した際に、建て替えに応じていれば、これまでかかった数百億円より一桁低い費用で問題解決に至ったと考えられます。しかし、URの面子にこだわったためか、住民の要望になかなか首を振らずに(最初は欠陥マンションの事実さえ認めなかった)10年以上の協議の結果、費用が雪だるま式に増えていったのではないでしょうか。


多摩ニュータウンの自然保護

堀の内から多摩テックに至る道路沿いに広大な牧場、農地があります。ニュータウンから一歩外に出るとタイムトリップしたような感覚と田舎によくある養鶏の匂いがして、妙に懐かしさを覚えます。この地が、ニュータウン開発計画で多くの地主が土地を提供したなかで、数少ない提供を断った牧場主の土地だったそうです。こういう空間が存在するのは個人的にほっとします。他に尾根幹から町田市側に下った鶴見川の源流あたりにも似たような田園風景があります。まるで「トトロ」が出てくるような田舎風景がニュータウンの近接地に存在するのです。
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堀の内駅近くの田園地帯-Google MAPより

ここでも旧公団は新住宅市街地開発法で強制的に農地を購入していったわけですが、40年経った今、取得して塩漬けのままだった土地が、急ピッチで民間に売却されています。

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2月17日号

売却された土地は、「計画都市」により自然環境に調和した景観とは関係なく、民間デベロッパが当然ながら利益重視で高層マンションを計画します。多摩ニュータウンの自然が残る地帯や低中層等マンションが建ち並ぶ住宅地では、巨大な壁のような高層マンションは歓迎できるものではありません。ニュータウンの分譲当時は、高層マンションはできないというセールストークで販売していたにもかかわらず、バブル崩壊後、急いで売り抜けた後は関知しないでは、売主として(しかもかつては国の機関であったのに)、無責任すぎる印象はぬぐえません。
ニュータウンの住民は、記事にも紹介されているように自然保護意識はかなり高いと思います。自然を破壊するような施設建設の拒否反応が強いのも同様です。
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2月18日号


尾根幹道路の工事問題

地元住民にとって尾根幹は、いわば裏道的な利用ができて便利な道路です。コストコ等の大型店舗がある多摩境からのショッピング通りの慢性渋滞で、この道路の交差付近の尾根幹はよく混雑しますが、他の場所はニュータウンの大通りと比較して東京方面に移動する場合には空いている裏道となります。

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2月19日号

尾根幹は道路の中央が広大な空地になっており、その両側を道路が走っていますが、目的がわからないような工事がしばしばあり、不思議には思っていました。これも記事によると、本来の片側4車線の8車線道路計画に何度かの変更があり、住民の意向もあって大規模道路の計画は当面見送られているようです。はたして現時点で大規模な道路が必要かどうかは私のように日常使用する者には大いに疑問です。幅50メートルを越える中央分離帯の空き地が無駄になっているので、その有効利用が現在議論となっているようですが、逆に空き地のままでなにが問題なのかと思います。無駄な公共工事をするより、必要になるまで、計画は凍結でよいのではないでしょうか?
もし有効利用を考えるのならば、フラワーガーデンなど景観が良くなる利用か、農地として、住民に貸し出して欲しいと思います。

いろいろの問題を抱えながらもニュータウンは自分たちの故郷になりえるとてもよい土地です。ここでは、住民の意識の高さが問題を解決の方向に向かわせるパワーがあります。

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コメント

多摩さま

こんにちは

そろそろ桜の季節ですね。
私は花粉症なのでうれしさも半分ですが、毎朝遊歩道で桜のつぼみが徐々に開いていくのを楽しみにしています。

ところで、BLOGのトップ写真はフィリピンの海でしょうか?
美しい南国写真は、こころが和みます。

今日は

そうですね。私もたまたま自分の勤めていた会社の関係会社がこの地にマンションを分譲したので住んでいます。

いい点は自然が残っている。残念なのは地と坂が多いい、都心から離れているくらいか。

住めば都と言いますね。この地を好きになって、いろんな問題に積極的にかかわり、いい環境を保ってほしい。私はブログで南大沢の近辺を歩いた事を書いてます。

皆さんからとてもすばらしいところと言ってもらっています。欠陥万書にお住まいの方は格別の苦労があると思います。

もうすぐ桜の季節ですね。このあたりは桜の木が多くて、とても素敵ですね。桜街道を歩く。これも私のお気に入りです。

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